濱田めぐみ 『ファインディング・ネバーランド』は現実に生きる人間たちの話
今、お話していて思ったのですが……「素直に生きることの素敵さ」かな。素直に生きるって、なかなかできません。全員が自分の心に素直に生きたら世界はカオスになるだろうし(笑)。でも、自分に嘘をつかずに素直に生きてみる。それは大切だなと感じます。
――バリも、人の期待する自分でいることに疲れてしまったところで、シルヴィアと出会いますね。そして自分の心に正直に生きていこうとする。
そうそう、彼は子どものまま大人になってしまった人なのに、「こうあるべき姿」に自分を押し込め、雁字搦めになって、似たような芝居しか書けなくなる。
それを素直に悪気なくシルヴィアが指摘してしまうところがふたりの出会いです。だからバリの苦悩はシルヴィアが一番わかるんですよね。ふたりは似たもの同士だと思います。シルヴィアも嘘で着飾るセレブの世界に馴染めず、子どもたちと素直に生きられる生活を選んだ、だから貧乏暮らしをしています。素直って難しいですよね、昔のイギリスでも、今の時代でも。その生き方は勇気がいることでもあるのですが、でも、一番素敵だなと思います。
取材・文:平野祥恵撮影:源賀津己
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