濱田めぐみ 『ファインディング・ネバーランド』は現実に生きる人間たちの話
人間じゃない役ばかりやっているよねと言う人もいれば、母親ばかりやっているでしょと言われることもあります。でもたしかに“強い女性”を演じているイメージを持たれることは多いでしょうか。シルヴィアは身体が丈夫なわけではありませんが、弱い女性ではない。根幹は母親ならではの強さがあります。だから芯の部分は私の“強い”イメージにカチッとハマりそうだなと。ファンテーヌ(レ・ミゼラブル)などと方向性は共通するものがあるかもしれません。ただ“強い人”と言っても、信念を持って強く生きている人と、強くあらねばならぬ状況に置かれて必死で生きている人は根本的に違っていて、シルヴィアは後者ですね。
――なるほど。シルヴィアは儚い印象もあったのですが、今のお話をお聞きして濱田さんのシルヴィアが楽しみになりました。ちなみに子どもの頃、『ピーターパン』はお好きでしたか?
ピーターパンに憧れるようなことはなかったのですが……私、妖精が好きだったんです。お花の妖精とか木の妖精とかを想像して遊んでいました。そういえば、野原の端っこに小枝や石を集めて妖精の基地を作っていたな(笑)。“妖精の水飲み場”とか“妖精のキャンプファイヤー”とか。