シリーズの生みの親が解説! 『インサイド・ヘッド2』が“ワクワクする理由”
この年代の感情を描く作品をつくるために、彼は長年にわたってピクサーのストーリー部門で活躍してきたケルシー・マンに声をかけた。
「僕は自分で続編をつくるつもりはなかったのですが、もし続編をつくるとしたら、楽しくてユーモアのある映画でなければならないことはわかっていました。ケルシーの仕事をずっと見てきましたが、彼はユーモアのセンスがあって、努力をおしまない人なので、彼が監督にピッタリだと思ったんです。そこで彼に『もし続編のアイデアがあれば出してほしいけど、無理につくる必要はないので、成立しなければそれはそれで良いと思う』と声をかけました。
すると彼が“シンパイ”というアイデアを出してくれた。このキャラクターがいることで、あの年代の誰もが感じる不安とか、自分は適切ではないんじゃないかという気持ちが感じられる。あの瞬間、彼を監督に選んで本当に良かったと思いました」
思春期を迎えた女の子ライリーは人生の新たな岐路に立っている。無邪気に過ごした幼少期を過ぎ、彼女の頭の中には新しい感情が芽生えつつある。
最悪の未来を想像して過剰に防衛してしまう“シンパイ”や、周囲がうらやましいと思ってしまう“イイナー”、退屈で無気力な気持ちが支配する”ダリィ”など、彼女の頭の中は新たな感情でいっぱい。