瀬戸康史、初めての育休に翻弄される新米パパ役に。「33歳になり父親役も似合うようになりました」
パートナーや家族、友達など、支えてくれる人の存在というのが大事になってくるんだろうなと思いました。
この役を演じることにより、そういった心構えを知ることができたことも、僕にとってはとてもいい経験になりました。
思うようにいかないときは、立ち止まるのではなく別の方法を探る
──育児シーン以外に、撮影で大変だったことはありますか?
瀬戸台詞量も多いですし、カメラ目線で視聴者に話しかける特殊なシーンもあって。登場人物たちと普通に話していると思った次の瞬間、ふっとカメラの方を見て話し出す。その切り替えが難しかったんですが、楽しくもありました。
そういったシーンの演出では、僕が10年ほど出演している『グレーテルのかまど』を山口(淳太)監督が参考にしてくださったそうなんです。ただ、視聴者に投げかけるのは一緒でも、『グレーテルのかまど』はヘンゼル役ではありますが、ほぼ素ですから(笑)。役を演じながら視聴者に話しかけることに、最初はちょっとだけ手こずりました。
──物語の中では、仕事を一時停止する際の不安も語られています。何かが起き、周りが変わらず進む中で自分だけ立ち止まるときの不安は誰にでもあるものかと。