2022年1月31日 12:30
RADWIMPS、全国ツアー幕張公演オフィシャルレポ到着「ここで今日会えたから次の楽しみがまた増えた」
のような楽曲もオーディエンス個々人に沁み入るように響いたといえる。今後もしこのツアーが映像化されることがあれば、こういった演出の妙もぜひつぶさに堪能してほしいと思う。
中盤のハイライトとなったのは恒例となっている「DADA」と「おしゃかしゃま」の流れだ。洋次郎が指揮者となりソロ回しが展開され、それぞれのプレイヤーとしてのスキルやパーソナリティがフィーチャーされていく。「おしゃかしゃま」で武田、TAIKING、沙田の3人はセンターステージに移動し、そこでバトル形式のような格好で互いのプレイをぶつけ合った。武田が会場の空気を震わせるスラップを披露すれば、TAIKINGはディープ・パープルの「Smoke on the Water」のあのフレーズを引用しつつハードなソロを奏で、沙田もフライングVでそれに応えながらギタリストとしての悦びを解放するようにしてフレーズを編んでみせた。
洋次郎もまた「匿名希望」でセンターステージに立った。『FOREVER DAZE』の中で最もシニカルでダークなムードに覆われ、洋次郎が現行のトラップ/ドリルを昇華するようにして舌鋒鋭いラップを放っていくこの曲のただならぬ緊張感もまた、RADWIMPSのライブにとって不可欠な要素といえる。