2022年11月11日 18:00
【ライブレポート】『Grasshopper vol.6』the pullovers×umitachi×ひとひら×pavilion、多種多様な持ち味のあるバンドたちの共演
10月31日月曜日。渋谷のハロウィンイベントをかいくぐって、下北沢Daisy Barに出演する4バンドとその観客たちが集まった。そのような世間的イベントを放り投げて、ここに集まってきてくれたお客さんへの感謝を込めて、4バンドが歌う。
the pullovers
陽気なSEをバックにさらっと登場するthe pullovers。バンド名にもちなんでいつものごとくスウェットにパンツ、長めのベルトを垂らしたカジュアルな服装で現れた2人の周りに、ゆるやかな雰囲気を感じる。そんな緩い雰囲気から一変して、真っ暗になったステージから轟音が鳴り響いた。『朝のテーマ』と名のついた新曲だが、一般的に持つような爽やかな朝のイメージとは大きくかけ離れた、どっしりとした重低音が、感覚を麻痺させる。
存在を強く見せつけたthe pulloversが次に歌ったのは『うみべの男の子』。美しいアルペジオから始まり、テンションをあげていくバスドラムの音が観客の興奮を掻き立てた。芯のあるCettia(Vo/Ba)の声に、佐々木理久(Gt/Cho)の低音のコーラスが添えられ、歌の厚みが増す。盛り上がりを見せるサビでは、観客が手を挙げた。