スターチャンネル放送・配信作品、エミー賞23部門で受賞 『ある家族の肖像』マーク・ラファロのコメントも
僕のマネージメント・チームはとても協力的で、なかでも特にマーガレット・ライリーが強く背中を押してくれたんだ。マーガレットは「あなたはもう何年も製作をやっているんだから、今までと同じようにやればいいのよ。企画を開発したり、いろいろな人たちと共同作業をしたりして、最高の人材を雇い、自分のクリエイティブな欲求に従えばきっとうまくいくわ」とマーガレットは言ってくれた。おかげで、無事にドラマ化にこぎつけることができたよ。
ーーこの物語のどんな点に共感?
僕はイタリア系移民の子孫なんだ。僕の先祖はとても貧しく、新たな人生を始めるためにイタリアからアメリカにやって来た。祖父がアメリカで塗装業を始め、労働者階級だった一家はイタリアの伝統を捨てて必死になってアメリカ人になろうとした。彼らにとっては、家族がすべてだった。
だから、家族の精神疾患とか家庭内で起きた劇的な出来事とか、家族の秘密は家庭の中だけで守り通した。
僕には弟がいて、僕たちは“イタリア人の双子”と呼ばれていたんだ。弟は僕が1歳にもなっていない時に生まれたからね。僕たち兄弟は、家族がすべてだと信じて育ってきた。家族というものは、お互いの良いところも悪いところも見ているし、素晴らしい面も醜い面も知っている。