KID FRESINO、BIM、T-Pablow…『大豆田とわ子と三人の元夫』にみるラッパーの存在感 音楽で紐解く人気急上昇ドラマの秘密
そしてラップや歌唱のパフォーマンスをみせる登場人物たちの姿がドラマティックに映し出されるエンディング映像では、役者本人とキャラクター、物語と音楽、暮らしとカルチャー、現実性と非現実性の輪郭が緩やかに混ざり合い、まるでミュージカルを見ているような感覚へと導く。
見る者に高揚感と没入感を与えるこの演出には、本作プロデューサーの佐野亜裕美氏が「コロナ禍だからこそ、思いっきりステキな楽しいドラマを作りたいと思った」と語るように、制作側による現在の時流をくんだクリエイティビティとチャレンジ精神が反映されているのではないだろうか。
「Presence II (feat. BIM, 岡田将生)」Offcial Audio
ドラマを機にさらに存在感を増した次世代ラッパー達
また、それぞれのエンディングテーマに参加するラッパーのラインナップも注目すべきポイントとなっている。
リリースごとに絶えず作品性を変化させるフリーフォームな魅力と、そのリリックに織り込まれる日常性が大きな存在感を放つKID FRESINO。“鬼才”とも称される独自のワードセンスできゃりーぱみゅぱみゅ、染谷将太ら著名人のファンを多く抱えるBIMに加え、自由度の高いスタイルでジャパニーズラップの現在と未来を映し出す存在であるNENE(ゆるふわギャング)。