【峯田和伸ロングインタビュー】『越年 Lovers』撮影裏話や大好きな映画・音楽の話まで
――そこがいいですよね(笑)。
最高! 最高! 事件を起こすチャールズ・マンソンを演じていたデイモン・ヘリマンの喋り方が、本人の喋り方にそっくりで。
実はチャールズ・マンソンは音楽家なので、アルバムも出しているんです。劇中のセリフにも出てくるんですけど、ザ・ビーチ・ボーイズのデニス・ウィルソンと仲がよくて、デニスが「チャールズ、オマエもアルバムを出そう」と言って、レコーディングをしているんですよ。
でも、それが果たされず、お蔵入りになっちゃったからチャールズがデニスにキレて「ハリウッド、むかつく! 人を殺そう!」となって。
シャロン・テートと夫のロマン・ポランスキー監督が住んでいた家をメンバーに襲撃させるんだけど、あそこはもともとデニスが住んでいた物件なんですよね。
で、そのチャールズ・マンソンのお蔵入りしたアルバムも、お蔵入りになったものの、再発運動が高まる中で音源が出ていて、めっちゃいいんです。
そのアルバムにはチャールズが喋っている声も入っているんですけど、あの俳優の喋り方や雰囲気はそのアルバムの声にすごく似ているんですよ。
どんな質問をしても、飾らない自分の言葉で真摯に答えてくれた峯田さん。