【峯田和伸ロングインタビュー】『越年 Lovers』撮影裏話や大好きな映画・音楽の話まで
台湾の監督が撮るということにも興味がありましたね。それで「ぜひやりたい」と言って参加させていただきました。
――台本を読まれた印象は?
自分の中に100個ぐらい人格があるとしたら、僕が今回演じた寛一はその中にいた奴だったんです。
そういう奴じゃなかったらたぶん「ごめんなさい」って言ったと思うんですけど、自分の中にもあるキャラクターだったのでやれるな~と思いましたね。
――高校時代の初恋の女性に何十年ぶりかで会って、お互いに相手の気持ちを何となく知りながらどちらも告白しない、そのじれったい感じが可愛いなと思いました(笑)。撮影に入る3年前にちょうど地元の同窓会がありまして。僕、いままで一度も同窓会に行ったことがなかったんですよ。
でも、40歳を記念して企画されたその同窓会に行かなかったら、たぶん一生行かないだろうなと思ったので初めて参加したんですね。
そしたら出席率もけっこうよくて、僕が小学校1年生から中学校3年生まで9年間、ずっと好きだった女性も来ていたんです。
――片想いだったんですか?
1回も想いを伝えたことはないです。その彼女が、同じテーブルの対面の席に座っていたんです。