【峯田和伸ロングインタビュー】『越年 Lovers』撮影裏話や大好きな映画・音楽の話まで
でも、ほかの人とは「久しぶりだね」と言ったり、「峯田、テレビで見てるよ」「ドラマ、見てるよ」とか言われたりして、けっこう喋ったんですけど、彼女とはひと言も喋れなかったんです。
もう大人なんだから、普通は「あっ、どうもどうも」っていう感じで打ち解けられるじゃないですか? でも、行けねえんだな~、俺と思いましたね。
――彼女も話しかけてこなかったんですか?
向こうもこなかったです。目も合わなかった。気配はもちろん感じていただろうし、いや、話しかけられるタイミングは絶対にあったと思うんですよ。けど、行けなかった。だから、まだ行けねえんだな~、俺と思って。
それで東京に帰って台本を読んでいたときに、あっ、あるわ、未だにこの行けねえ感じは俺にもあるわと思ったんです。
『越年 Lovers』 (C)2019映画「越年」パートナーズ
撮影裏話:山形弁での自然なお芝居
――そのリアルな体験も役に活きているんでしょうね。橋本マナミさん演じる碧との距離感も絶妙でしたが、橋本さんとは今回が初対面?
そうです。現場で初めてお会いして「よろしくお願いします」と言ったんですけど、もう最高でした(笑)。
――会う前のイメージと印象は違いましたか?
橋本さんも山形出身の方ですけど、“愛人キャラ”で知られている人だから、お会いする前は都会にすごく染まった、ちょっとスレたところもある人なのかな~という勝手なイメージを持っていたんです。