表紙の絵を見た時に「なんて綺麗な絵なんだろう」と思って。私は普段から漫画をジャケ買いすることも多いので、手にとって読んでみたらハマりました。菅野文さんの絵が、女性でも男性でも誰を描いても美しくて素敵です。
――先ほど、大きな不安があったとおっしゃっていましたが、その不安はどの様に解消しましたか?
リチャードは、色々な人に影響を与える人でありつつ、周りから影響を受ける人でもあるので、私も共演者の皆さんに教えていただきながら身を委ねようと思いました。キャストのお名前を見た時にベテランの方も、2.5次元舞台を熟知されている方もいらっしゃったので、私はリチャードとして生きて、「影響をもらったものを、舞台でも出していく」くらいの気持ちでいこうと。今は稽古で、リチャードとして生きるための準備をしている感じです。
――演じる、というよりも役を生きるという心構えなのですね。
リチャードも身ひとつで何かをしようとする人で、実践経験が無いのに戦場に行こうとするだとか、無茶な所があったりするので、良い意味で影響をもらっています。
――本作は男女ダブルキャストという所も特徴的です。
以前、舞台『嫌われ松子の一生』でダブルキャストをやらせていただいたことがあるのですが、お互いが持っている人間性が全く違うので、「やりやすいシーン」