2023年9月11日 18:00
the dadadadys、全国ツアー『(茜)』スタート 初日の下北沢SHELTER完全レポート
「踊る準備はできてるか!踊らない準備もできてるか!どっちでもいい、自由にして〜」と言って演奏された「しぇけなべいべー」は小池の言葉通りに否が応でも体が左右に動いてしまう、つまりは鳴っているサウンドのご機嫌さによって歌詞通りにこの曲が鳴ったらどんな場所でもついつい踊り出してしまう曲であるのだが、それでも誰よりもステージ上にいる小池が自由に振る舞っているからこそ、自分の衝動や感性に自由でいていいと思わせてくれる。それはこの日もそうであるし、生き方そのものもそうであっていいと伝えてくれているかのような。
そんな体が動き出してしまうご機嫌さは「にんにんにんじゃ」へと繋がっていくのであるが、小池の取る忍者のようなポーズに合わせて観客もそうしたポーズを取っているのが実に面白い。何というか、自由にしていいということを示していながらも、確かに今目の前にいる人と繋がっていたいという感覚をライブの雰囲気が抱かせてくれる。それはバンドサイドも、観客サイドも。それがこんなにもこの日の空気を楽しいというものにしてくれているのである。
そんなバンドと観客の互いの絶好調っぷりを示すかのように演奏された「超々超絶絶頂絶好最高潮」