おとな向け映画ガイド 今週のオススメはこの4作品。
彼に想いを寄せる片岡礼子との大人のラブシーンがせつなくて心に残ります。
ほかに、失踪した少女の祖父母役に柄本明と根岸季衣、杉咲の幼馴染役に村上虹郎など、個性的な役者もそろい、その演技がぶつかりあいながら、サスペンスタッチでドラマが展開し、ぐいぐい引っ張られます。『楽園』というタイトルは、アイロニーともとれるのですが、観終わったあと、「なるほど」とも思えます。
『駅までの道をおしえて』
子役と犬に、つい泣いてしまいます。特にわんちゃんは、スチールではそんなにわかりませんが、大変かわいいです。それと京急線が大活躍でして、鉄オタにもたまらない映画になっております。
かわいがっていた犬のルーがいなくなったことを理解できず、ひとり必死で探しているとき、犬が縁で不思議なおじいさんと出会った、8歳の少女サヤカの、ある夏のお話です。古びた小さな喫茶店を営むその老人も、数十年前に亡くなった息子の死を受け入れられずにいました。
ふたりは次第に仲の良い友だちになりますが…。
サヤカを演じる新津ちせが素晴らしい演技です。新海誠監督のお嬢さんだそうです。1年半にわたった撮影で、彼女の成長がそのままカメラに収められています。