メンバー全員上京! 浪漫革命インタビュー「ミュージシャンとしてしっかり売れて、いたい人たちといれる状況を守らなきゃいけない」
yonawoの“tokyo”みたいな生々しいサウンドの肝は、アレンジの段階でしっかり歌の隙間を作ってあげることなんです。そういう意味で、楽器を削ぎ落としつつ、 歌が常に真ん中で聴こえるようにしなきゃいけない。
──バンドがそこまで〈売れたい〉という意識を持ったのは、それまでの状況に危機感を持っていたからなんですか?
藤澤危機感っていうか、バンドとして中途半端だと感じていたんです。ポップなことをしたいのか、渋くてかっこいい音楽をやりたいのか。でも、いま俺たち5人はどこに行きたいのかって真剣に話をしたとき、ふじぴーさん(藤本卓馬、ベース)が〈アリーナに立ちたいんだよね〉と言って、その瞬間はみんな笑っちゃったんですけど、次第に〈ほんまにそれだよな〉と思って。だったら年齢的にもラスト・チャンスかもしれないし、本気で売れるために5人でがんばろうと、みんなで上京を決めたんです。
大池東京に行ってみて、なんだか話が早くなりましたね。会いたい人にすぐ会えるし、観たいバンドもすぐ観られるし。
藤澤それまで仲の良いバンドなんてPK shampooしかいなかったんですけど、いまはBREIMENの祥ちゃん(高木祥太)