くらし情報『身近な恐怖から新しい映像表現へ 『さんかく窓の外側は夜』森ガキ侑大監督が明かす作品の裏側』

身近な恐怖から新しい映像表現へ 『さんかく窓の外側は夜』森ガキ侑大監督が明かす作品の裏側

という決意のもとオファーを承諾したという。

冷川・三角・エリカそれぞれのキャラクターを軸に構成を行ったそうで、「人とは違う(特殊な)能力を持っているがために孤独を抱えていた3人が出会うことで、それぞれに自分が存在する意義や居場所を見つけるという骨組みと、オリジナルのゴールを脚本家の相沢さんにお渡しして、一緒に脚本を練っていきました」と、原作とは違ったアプローチを仕掛けて、よりリアリティに目を向け挑戦したと明かした。そのこだわりは、冷川が三角の体に触れて除霊を行うシーンにも反映されており、原作とはまた違った楽しみ方が可能である。

劇中の「幽霊より人間の方がよっぽど怖い」というセリフが特に気に入っているという森ガキ監督。近年SNSを中心に飛び交う誹謗中傷など「言葉の持つ力」の恐ろしさを“穢れ”と位置付け、単なるホラー要素のある映画ではない、誰しもが加害者になり得る身近な言葉の恐怖に目を向けた、全く新しいジャンルの映像表現を目指した。ビジュアル面でも穢れを表現するために、人間を黒、幽霊を白と決めるなど、細部にまで拘り尽くされている。

『さんかく窓の外側は夜』
全国公開中

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