2023年3月20日 12:30
星野源、斉藤和義、スガ シカオ、くるり、KREVAら15組が熱演 『LIVE the SPEEDSTAR』オフィシャルレポート
みんなで作るものだと思います」というMCの後に披露された「パーティーはIZUKO〜2019Ver.〜」は、まさしく参加型の曲だった。《ねぇ パーティーはIZUKO》に対して《ここだ!》と元気いっぱいに返したくなる。そして「人生」と「居場所」は、会場のムードを瑞々しいものへと塗り替えた。こういう曲もKREVAのライブでいつも魅力を大いに煌めかせる。リリックの言葉の1つ1つに刻まれた深い情感を噛み締めながら、彼の表現力の幅を改めて実感した。
「みんなの声、存在のありがたさに気づかされる一方です。このままいろんなイベントが増えていくと思うけど、その時にまたみんなに会えたら嬉しいです。あと数曲で終わりですが、今日という日が特別な日になるように」――観客たちに感謝の想いを伝えたMCを経て、ライブはいよいよクライマックスへと突入していった。
夏フェスを先取りするかのような爽やかな昂揚感を噛み締めさせてくれた「イッサイガッサイ〜2019Ver.〜」。最高のビートを徹底的に体感させてくれた「C’mon, Let’s go〜2019Ver.〜」。そしてラストは「音色〜2019 Ver.〜」が飾った。《愛してんぜ 音色》という印象的な一節に表れている通り、音に対するラブソングとでも言うべきこの曲は、音楽愛に満ちた人々がたくさん集まっているこのイベントに実にふさわしかったと思う。