くらし情報『「良い、悪い、じゃなくて面白いと言ってくれた師匠」柳家はん治インタビュー』

「良い、悪い、じゃなくて面白いと言ってくれた師匠」柳家はん治インタビュー

“面白かった”というふうに言ってくれたのをとても覚えてますね。

「良い、悪い、じゃなくて面白いと言ってくれた師匠」柳家はん治インタビュー


──ご自分の芸をどのように積み上げてこられましたか。

前座のうちは前座噺ってあるんですけど、だいたい4~5年で二ツ目になると羽織を来て一人前ってことで競争が始まるわけです。前座は楽屋で一生懸命働きながら、二ツ目になるまでに噺を“最低は10は覚えなきゃ駄目だ”、“20覚えなきゃ駄目だ”、厳しい人など“50覚えろ”って人もいるしね。自分でそれなりに準備して二ツ目になるんですけど、二ツ目になると師匠から“好きにやれ”って体よくおもてにおっぽりだされるような感じです。やってるうちにいろんな噺の中でもやっぱり合う合わないとか、好きだ嫌いだとか、だんだん自分のネタの選び方、やり方みたいのも出てくるし、それなりに個性がついてくるんじゃないかな。
「良い、悪い、じゃなくて面白いと言ってくれた師匠」柳家はん治インタビュー

いろいろ感じながら勉強していくしかない

──新作も古典落語もなさいますが、意識されていることはありますか。

うちの師匠が言ったのは、やっぱり噺が始まって登場人物が見えなくちゃいけないってこと。景色も見えて、話す人はむしろ消えて、いきいきと会話が展開して情景が見えるという方向でずっとやってきました。

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