2022年7月23日 12:00
さくらしめじが20歳の今だから描けた等身大の姿「別れにも涙にも意味がある」
雅功「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の われても末に 逢はむとぞ思ふ」という好きな和歌があるんですけど、1本の大きな川があって、そこに大きな石があるんです。石があるということは、水の流れが二手に分かれるんですね。でも、石はずっと続いているわけじゃなくて、必ずまた川の流れは1本に戻る。そういう意味の和歌をモチーフにしています。別れても必ず戻る、という意味なのですが、この歌詞自体は戻るところまでは書いていなくて。
――それはまたどうして……?
雅功僕は極論戻らなくてもいいと思っていて。今回のワンマンライブの内容は、たまたまあの2人は戻ったんですけど、戻らない未来もあるんですよね。でもそれは悲しいことじゃなくて、それはそれで正解だって言いたいなあ、と思ったんです。
最後のほうに「止まるなこの涙」という歌詞があって、別に泣き止まなくたって良いって僕は思っているんです。その涙に意味があるし、無理に止める必要はない、っていう思いですね。
――彪我さんは、歌詞を見られたとき、いかがでしたか?
彪我作ったメロディーを渡して、それから歌詞ができたよ、って見せてもらったんですけど……なんていうんですかね。