2021年6月30日 17:00
『ロミオとロザライン』作&演出・鴻上尚史インタビュー「川崎皇輝が誠実に愛し、あがく姿が観客の胸を打つ」
ってことだね(笑)。
──それは重要な事前情報ですね!
あいつ、「このシーンはどういう気持ちか、僕にはわからず途方に暮れています」みたいなことけっこう言うんだよ。そこは「待て待て!」と立ち止まって。ジュリエットは14歳直前、ロミオは16歳ぐらいかな、とても若く、恋愛というものに初めて一直線に飛び込んでいく姿が魅力的なわけだから「恋愛に慣れていないくらいの方がいいと思うよ?」って言いながら稽古してます。
──では、すれていない素の川崎さんのままぶつかればよいと?
素のまま、っていうか……もちろん、ロミオとしてなんだけど。稽古場で照れるんですよ。そうそう、皇輝って小中高と男子校で。それ聞いて「なに!?」って。
──女子に対する免疫が育まれにくいという、あの!
まさに! 稽古場は「隣に女子がいるだけで緊張する」って言うんだよね。「女子のいる環境にドキドキする」んだって(笑)。
──そんな川崎さんがどんな成長を遂げるか、ファンの皆さんは気になるでしょうね。
楽しみにしてほしいですね。もちろん皇輝自身も「ロミオに命かけるぞ」って気合い入れてると思うよ。
恋愛慣れしていない皇輝がどれだけ突き抜けられるか、乞うご期待
──一方、ロザライン役の演出家に扮する吉倉あおいさんはCM出演やモデルからキャリアをスタートさせ、TVドラマなど映像で経験を積んできました。