三宅亮輔が舞台「365日、36.5℃」で初主演!「この役をやりきったら何でもできる気がする」
あとね、キャラクターがとにかく立っているので、絶対にお客さんは誰かに寄り添える。結果として、キャストと同じ目線・同じ反応をしてもらえるんじゃないかな。舞台と客席が、同じ熱量になれると思います」
死がテーマのひとつではあるが、突き詰めていくにつれ死へのイメージが変わっていった。
「僕の近しいところで亡くなった人がいないんですね。そこで僕の親友が、何年か前に友達を亡くしたので話を聞いたんですが、『最初はつらいけど、数年経つと心は変わる。仕事に行って、普通に生きていかなきゃいけないし』というようなことを言っていて、なんか考えたというか。日常生活に紛れる、死に出会っても普通に生きていくっていうことが、明るい未来とストレートに言ったら軽いですけど、結局は死も生活につながっていくのかなって。だから、死を扱いながらも見たら『これから頑張ろうぜ』って、なってもらえる作品だと思うんです。
いろいろ抱えた人たちばかりが出てくるけど、最後は前向きな気持ちになるはずです」
芝居に苦しみながらも、結局は芝居の面白さを見出す三宅も、前向きさを失っていない。
「尊敬する先輩である、同じ事務所の高良健吾さんがが、役柄に自分を重ねることができなくてもいい、理解があれば演じられるとおっしゃっていたんです。