くらし情報『おとな向け映画ガイド 今週の公開作品から、人間は弱くて強い、そう感じる2本をご紹介します。』

2020年11月22日 12:00

おとな向け映画ガイド 今週の公開作品から、人間は弱くて強い、そう感じる2本をご紹介します。

それまでは自分がユダヤ人であることすら意識していなかったアンナでしたが、大好きなうさぎのぬいぐるみをおいて、ベルリンの思い出深い家をあとにします。

この時代、演劇批評家では外国で食べていくのは大変です。職を求めて、父と母は奔走します。そんななかで、すこしずつ成長していくアンナの日常が描かれます。言葉を覚え、友だちを作り、トラブルに立ち向かう姿はポジティブです。豊かな感受性は、将来の絵本作家の片鱗を感じさせます。同じ時代のユダヤ人の子どもの映画というと、東欧で家族と離れ、ひとり地獄の日々をすごした少年が主人公の『異端の鳥』や、不安におびえる『アンネの日記』のような、つらい物語が多いですが、この話は、のびやかで明るく、いいあと味が残る映画です。「帰る場所は、土地ではない、家族のいるところ」、という言葉が印象的です。


首都圏は、11/27(金)からシネスイッチ銀座他で公開。中部は、12/12(土)から名演小劇場で公開。関西は、12/4(金)からシネ・リーブル梅田で公開。

関連記事
新着くらしまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.