reGretGirl 思いきり泣いて笑って、きみ自身を解き放ってくれ―すべてのメッセージが刺さりまくった、どうにかなってしまいそうな大阪城野外音楽堂ワンマン
ワンマン恒例の前田のMCを挟み、4年前に同じ場所でやったワンマンでは入場者数の制限もあり通常のライブではなかったことを振り返る。目の前に満杯の観客がいてくれることへの感謝と、「ライブが始まる前に、物販にみんなが並んでくれているのを上から見てウルッときた」(平部)と告げる。その思いを込めて、前回の野音で1曲目に歌った「テレフォン」を。「シャンプー」では、ボソリとつぶやくような歌い方が、曲が進み感情がどんどん昂まっていくにつれて歌声もサウンドも強く太くなっていく。ボーカルをふちどるコーラスもいい。
今日のライブのためにあると言っても過言ではない曲、と紹介した「純ラブ」でさらに盛り上げた後、中盤では「大阪やし、3人で鳴らすのが俺たちの原点だから」と、サポートメンバーを除き3人だけで「ロードイン」「ブロッサム」など数曲を披露。“平部の地元である和泉府中の商店街、ロードインいずみ。アーケード。
桜の下を走る自転車。”今日は野外の会場で、彼らが地元のライブハウスで演奏していた頃を自分は知る由もないけれど、まるでその頃の空気感はこんな感じだったんじゃないかと思える瞬間がいくつもあった。懐かしいのとも違って、たださびしいだけでもなくて、がむしゃらに前に向かって進んでいくことしかできなかった日々の切なさや苦さが、疾走感溢れる3人の演奏と歌声を通して生々しく伝わってくるような瞬間が……。