2024年2月26日 08:00
杉咲花&志尊淳の“孤独”との向き合い方「一人でいること=寂しさ」ではない
志尊くんは、人間としての器が桁違いなんですよ。こんなにも飾らない愛情を持って現場にいてくださる方って、そういないと思います。「なんでそんなに優しいんですか?」っと、いつも思うんです。
役としての関係性を尊重しつつ、現場がどういう状況にあって、そこにいる人がどんな気持ちでいるか、周囲の状態を常に見つめて、静かにサポートにまわってくださるような方で。個人的な感情を現場に持ち込まず、一人の制作陣としてどこまで現場に関われるかを考え続ける姿に心から敬意を抱いていました。
一人でいることと寂しさは直結しない
――貴瑚とアンさんは、それぞれの傷や孤独を抱えながらも、寂しさと向き合いながら生きているように見えました。お二人にとって「寂しさ」とはどんな感情ですか?
杉咲私にとっての寂しさは、幸福と同居している感情です。何かを幸せに感じるときほど、もう二度とその時間が訪れることはないという切なさが共にあるというか。
いつも、心のどこかに寂しさがそっと佇んでいるような感覚です。
志尊寂しさを感じることはなくなりました。昔は、一人でいると「寂しいな」と感じることもありましたが、いまは寂しさに打ち勝つ術を覚えたんです。