2021年10月3日 12:00
「運命を感じながら役に臨みました」上白石萌歌、『ソロモンの偽証』に挑む
ある高校の校庭で、男子生徒の死体が発見される。自殺と判断される中、事態はマスコミやSNSを巻き込む騒動へと発展。動揺する生徒、体裁を気にする教師、困惑する保護者……。第一発見者でもある女子生徒・藤野涼子は大人たちの対応に不満を抱え、さらなる事態に翻弄されながらも立ち上がる。「裁判をしませんか。わたしたちで」。宮部みゆきが著し、映画にもなったミステリー小説『ソロモンの偽証』をWOWOWが全8話構成で連続ドラマ化。前代未聞の学校内裁判を主導し、真相を突き止めようとする主人公・藤野涼子を演じた上白石萌歌に話を聞く。
──2015年に公開された映画版を劇場でご覧になっているそうですね。当時の上白石さんは物語をどう捉えたのでしょうか?
上白石主人公たちは当時の私と同じ中学生で、学生ならではの繊細さや葛藤を抱えていました。いろいろなものを鵜呑みにしやすかったり、大人が絶対的な存在だと思う中で、大人と対峙したり、大人を疑ったり、自分の主張をしたりする学生たちの姿が印象的でしたね。キャストの方々の力強いお芝居と相まって、頭にガンッと衝撃を受けたのを覚えています。
連続ドラマW 宮部みゆき『ソロモンの偽証』
──今回のドラマは、高校生の設定に変わりました。