上杉柊平の幸せを保つマイルール「自分にとっての“特別”を探す」
と語る上杉は、どこまでも身軽だ。
大切なのは「いま、何をやりたいか」
今年32歳、俳優デビューから9年目の上杉。『HOLLY Q』名義で音楽活動もしつつ、ドラマや映画など映像作品への出演も絶えない。いまの自分を、10代のころの上杉は想像できていたのか。
「あまり先のことを考えないんですよ。昔からそうです。大切なのは『いま、何をやりたいか』で、理想像はないですね。なんとなく漠然としたゴールを据えて、そこから逆算して行動を決めることはあります。
でも、その目標も頻繁に変わるから」
正直、俳優という職業に強いこだわりはない、とも話す上杉。
「たとえば、僕は家が好きなんです。理想の家を建てるために、自分にとって心地良い住環境を整えるために、必要なことは何か? と逆算していく。それは、俳優をやっていなきゃ叶えられない目標ではないと思うんですよね。ほかの職業でも達成できるものだから、仕事はなんだっていい。そうなると、やっぱり大事なのは『いま、何をやりたいか』」
小学生のころ、サッカー選手になりたかった子が、夢を叶えられなかったとしても、それは挫折ではない。途中でケーキづくりの楽しさに目覚め、パティシェになるかもしれない。