坂口健太郎がいつも健やかな理由「悩んだら距離を置いてみる」
人気とか、名誉とか、そうしたわかりやすいモチベーションとは別の何かをエンジンにして動いているようにさえ見える。
「昔、あるオーディションで『坂口くんは普通だね』と言ってもらったことがあって。その普通さが新鮮だったそうなんです。それを言われてから、この普通な感じは自分の強みなのかなって。もちろんどの作品にも真剣に取り組みますけど、肩の力を入れすぎないようと思っているところはあるかもしれないです」
だから、モチベーションのベクトルも自分には向けない。坂口健太郎を動かすのは、他者だ。
「自分の欲みたいなものは、原動力にはならないですね。それよりも、今話したみたいに、みんなの働く環境が良くなるなら、ちょっと頑張ってみようとか、そっちの方が自分には合ってるというか。
この作品に出演を決めたのも、エグゼクティブプロデューサーの岡野(真紀子)さんから作品に対する想いを聞いて、そのエネルギーにほだされたとことが大きかったです。台本を読んだときの最初の感覚とかも大事なんですけど、今の僕にとってはそれよりも誰とやるか。旗を振る人の熱量に、じゃあ僕も頑張ってみようかと触発されるんです」.
自分のためよりも、誰かのために。