坂口健太郎がいつも健やかな理由「悩んだら距離を置いてみる」
そういう声かけができる人間であれたらいいなと思うし、そんなふうに人と関わっていけるのが僕の理想でもあります」
決して他者の悩みを軽視しているわけではない。むしろその逆。みんなそれぞれ苦しいことがあるとわかっているから、息をつける場所をつくりたいと願っている。彼が健やかなのは、行き場のないモヤモヤとの上手な付き合い方を、ちゃんと心得ているからだ。
「僕もしんどいなと思うことはあるし、ミスすることもあります。そういうのって、そのときはすごく大変な悩みでも、時間が空くと大したことなかったりするんですよね。実際、5年前に悩んでいたことを、今も悩み続けていることってあんまりない。だから、悩んだときはその物事とちょっと距離を置いてみる。
距離が離れると、つっかえ棒がパタンと落ちるように、胸につかえていたものが軽くなることってあると思います」
坂口健太郎を動かすモチベーション
俳優デビューから10年。ヒット作を積み上げ、俳優としての基盤を築き上げてなお、精力的に活動し続けている。特にこの1年は海外のファンと接する機会も増え、活躍の場は国内にとどまらない。
けれど、不思議なくらい坂口健太郎からは野心や欲を感じない。