異種格闘技戦となった『Crazy Jump 2024』ライブレポート 音楽性も人間性もバラバラな6組が登場
ちょうど1年前の『Grasshopper WEST vol.1』へのブッキングをきっかけに、そのライブ力でもってまぎれもなく自らの実力でたどり着いた豊洲PITのステージ。「別れの歌を」と告げて奏でられた“サトラ”では、前半3曲とは一転クリーンなエレキギターの音色とコーラスが重なり合う美しいロックバラードが会場中に鳴り響いたかと思えば、“仰げば尊し”では冒頭で「あーーーーー!」と絶叫し、ステージ上手から下手に位置を移しながら鬱屈した思いを放出して見せ、“怪物”ではメンバー各々が躍動的なリズムに身体を揺らし、ときにステップを踏みながらフロアの熱気を高めていった。そして11月16日(土)に渋谷CLUB QUATTROにて開催されるワンマンライブの告知を挟み、ラストの“青瞬”へ。この日フロアと共鳴したかけがえのない時間を最大級の「ありがとう!」で締めくくったフリージアン。記憶に残る35分間だった。
■Dannie May
“黄ノ歌”でサウンドチェックを終え、意気揚々と登場したDannie Mayのオープニングナンバーは“東京シンドローム”。田中タリラ(vo/key)が弾くコミカルなフレーズと点滅するピンク色の照明でエキゾチックな空気を演出すると、「踊ってこうぜー豊洲!」