【赤ちゃんや肌の弱い方のための洗濯】セスキ炭酸ソーダで「アルカリ洗濯」をやってみた
洗浄力は石鹸と比べて劣りますが、毎日着て洗濯する衣類ならそれほど汚れは付いていないため、アルカリ洗濯でも対応できます。汚れがひどい衣類はアルカリ洗剤にときどき石鹸洗濯をプラスすれば、衣類の汚れ対策も可能です。アルカリ剤は、油汚れを自然乳化させて落とすため、皮脂や垢、食品汚れにも適しています。布ナプキンのつけ置き洗剤としてよく知られており、汚れがひどいものや色落ちの心配がない衣類は、つけ置きすることで汚れを効果的に落とすことが可能です。アルカリ剤は手で触れるとぬるぬるした感じがあるのが特徴で、洗濯以外にも食器洗い洗剤やお掃除にも使うことができます。
2. セスキ炭酸ソーダとは?
セスキ炭酸ソーダの化学式は、「Na2CO3・NaHCO3・2H2O」です。炭酸ナトリウム(炭酸塩)と重曹の複塩で、トロナやウラオなどと呼ばれることもあります。つまり炭酸塩と重曹の両方の性質を持つ物質です。
セスキ炭酸ソーダは複数の物質を組み合わせたものではなく、単体で存在します。アルカリ剤はほかにも重曹があり、性質も似ています。重曹のpHが8.2に対し、セスキ炭酸ソーダは9.8で同じ弱アルカリ性。洗濯にはpH9.0~10.5は必要といわれているため、重曹は洗濯洗剤としては適してないのですが、セスキ炭酸ソーダならこの値にしっかり入っています。