東日本初!埼玉県が自転車損害保険等の加入義務化に踏み切った理由
また、自転車事故による高額賠償事例が全国的に発生しているなか、条例制定後も本県の自転車損害保険等への加入割合は半分に満たない状況でありました。一方、自転車損害保険等の加入については社会的に仕組みが整ってきています。そこで、被害者救済の確保等の観点から保険加入を促進していくため、条例改正により保険加入の義務付けを行ったという流れになっています。」
つまるところ、自転車損害保険等の義務化は罰を与えるためでなく「加入率の向上」が目的。さらに、埼玉県では自転車がからむ事故の多さ、保険加入率の低さがきっかけとなっているようです。ただし、ここで注目すべきは「被害者救済の確保等の観点」という箇所でしょう。
万が一の際には、誠意を尽くすにも先立つものが必要。事故は当然、保険が義務となっている地域であろうとなかろうと起きるわけですから義務化された県以外の人も他人事ではありません。ここは自分が自転車に乗る地域の義務化を待つことなく、保険加入について検討すべきでしょうね。
(文・宇都宮雅之)