【掃除・クリーニング法etc.】エアコンの使い方とお手入れ法大全
エアコンの構造としくみ
夏は涼しく、冬は暖かい風を送ってくれるエアコン。しかし、エアコンの内部に冷たい空気や暖かい空気があらかじめ入っている、というわけではありません。
エアコンが冷たい・暖かい風を作ることができるのは、気化熱の応用。低温で非常に蒸発しやすく、熱を奪う物質である「冷媒」を利用して、部屋のなかの空気の熱を外気に放出したり、逆に外気の熱を部屋のなかに取り込んだりすることで、部屋のなかの温度を調節しているというわけ。
具体的に説明しましょう。
例えば夏場の冷房の場合。部屋のなかの暖かい空気のなかの熱は、エアコンの内部にある熱交換器とそこにつながった冷媒を通じて室外機へ運ばれます。室内のエアコンからは熱が奪われた空気、つまり冷風が出るというわけです。
さて、奪われた熱の行方は? 室外機にも室内のエアコン同様に熱交換器があり、さきほど室内の空気から冷媒が奪った熱は外気に放出されます。こうして熱が奪われた冷媒はまた室内に戻り、再び室内の熱を奪うために使われます。エアコンは室内機と室外機と1セットなのです。
エアコンの室内機は、冷房や暖房の際、室内の空気を吸気しており、この時お部屋の空気のなかに漂うホコリやカビ、花粉などの微粒子を吸い込んでいるのです。