2019年5月8日 19:15
相続税の税率や計算方法はどうなっている?相続税の金額の出し方についてFPが解説
「仮の相続税額」を出すときには、課税遺産総額を法定相続分に応じて分けたときの取得金額を上記の速算表にあてはめ、次の計算式で計算します。
- 仮の相続税額=法定相続分に応じた取得金額×税率ー控除額
相続税の税率表のどこにあてはめるかは、法定相続分に応じた取得金額によって決まります。ちなみに、現金や株など相続した財産の種類によって税率が変わることはありません。
相続税の税率表は、計算の便宜のための速算表です。控除額というのも、あくまで計算のために使う金額なので、特に意味はありません。
仮の相続税は子供でも税率は同じ
「仮の相続税」を出すために、相続税の税率表にあてはめるときには、年齢は関係ありません。子供であっても、法定相続分に応じた取得金額のところにあてはめます。
相続税の計算例
上の手順2までで算出した課税遺産総額が9,000万円と仮定します。
法定相続人が、被相続人の妻、長男、次男の計3名の場合、法定相続分は妻2分の1、長男及び次男は各4分の1ですから、法定相続分に応じた取得金額は次のようになります。
- 妻:9,000万円×1/2=4,500万円
- 長男:9,000万円×1/4=2,250万円
- 次男:9,000万円×1/4=2,250万円
この金額を上記の速算表にあてはめて、各相続人の「仮の相続税額」