過払い金とは?意味・仕組み&払いすぎた利息の返還請求をするデメリットも解説
利息制限法とは?
お金の貸し借りを行ったときの利息については、利息制限法という法律で規制されています。お金の借主(債務者)は経済的に弱者ですから、債務者を保護するために、借金の利息には上限が設けられているのです。
当事者間でどのような契約をするかは原則的に自由ですが、利息制限法の定めは強行法規なので必ず守らなければなりません。当事者間で利息制限法に反する内容を約束しても、無効になってしまうということです。
利息制限法の制限利率
利息制限法で定められている制限利率は、次の表のとおりです。
利息制限法の制限利率を超える金利を設定して契約した場合、制限利率を超える部分については無効になります。
たとえば、100万円を年利20%で借りる契約をした場合でも、払わなければならない利息は年利15%で計算した金額のみです。払いすぎている部分については、過払い金ということになります。
過払い金が発生する仕組み
過払い金は、利息制限法の制限利率を超える金利で貸付契約をし、返済を行った場合に発生します。利息制限法で認められている範囲内の金利での契約であれば、過払い金は発生しません。
貸金業者では、以前は利息制限法の制限利率を超える金利での貸付契約が行われていたため、過払い金が発生しているケースがあります。