会社設立のメリット・デメリットまとめ!起業前に知っておくべき基礎知識をFPが解説
理由⑤有限責任である
個人事業の場合、万が一事業を廃業しても、税金や給料の支払い、借入金の返済、仕入先への支払いなど、倒産後も自分の財産を処分してでも払わなければなりません。
これに対して、法人の場合は、倒産したとしても出資の範囲で有限責任となります。つまり、出資した範囲でのみ支払義務を負うことになり、事業が失敗したときのリスクを抑えることができます。
信用性とは直接関連がないように思えますが、会社の社長が法律上有限の責任しか負わないという制度も、法人格に対して信用を与えた結果ともいえます。(2)法人のほうが節税対策をしやすい
- 法人税率と所得税率の比較
- 給与所得控除が使える
- 認められる経費の範囲が増える
- 赤字の場合の損失を10年間繰越できる
- 消費税の免税による節税対策
- 家族・親族への給与
- 決算月を自由に決められる
理由①法人税率と所得税率の比較
個人事業主には所得税がかかります。所得税では、所得が増えれば増えるほど税率が高くなる仕組みとなっています。
一方、会社の場合、法人税は利益が増えても原則として税率は一定となります。そのため、一定の利益を超えると、法人税のほうが税率は低くなります。