くらし情報『女の私に足りていなかった「妊娠、出産、育児」への想像力』

女の私に足りていなかった「妊娠、出産、育児」への想像力

とくに6~7か月あたりにお腹が前に出てきたのにびっくり!いきなりこんなに大きくなるの!?産休前でもこんな大きいのに、まだ大きくなるのか……となぜか私がドキドキしていたのを覚えています。

妊婦さんが働くということ

ある日、たまたまマタニティスタッフと地下鉄で一緒に帰ることに。電車は帰宅ラッシュがちょっと落ち着いたころでしたが、座席は満員。「空きないね」と私がつぶやくと、マタニティマークに気づいた女子高生がすぐ譲ってくれました。

「よかったね」と言う私に、彼女は「本当ラッキーです。まぁ、こんな時間にこんな服で乗ってる妊婦なんて、遊んできたのかと思われても仕方ないですよね」と答えたのです。

その言葉に私はショックを受けました。

会社は出勤後エプロンをするだけであとは私服でOK。
よく動くのでラフなファッションのスタッフが多く、さらに終業時刻は19時。席を譲る譲らないは別として、たしかに「病院の診察?こんな時間に?」と訝しむかもしれませんし、わたしも同僚でなければこんなお腹の大きい妊婦さんが「働いてきた」なんて想像できなかったかもしれません。妊娠して、働く。それはただ業務をすること以外に大変なことが多すぎると、そこではっと気がついたのでした。

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