トランスジェンダーモデルの矢神サラ、性別適合手術の苦しみ語る「2度の手術でも、終わりはない」
想像もつかないような体験が日々続きましたが、なんとか切り抜けられた感じですかね。テレビなどでも活躍するトランスジェンダーとしてのロールモデルのような美しい方もいます。ただ、ゲイバーやニューハーフの子が働く夜のお店は、水商売の中でかなり賃金が低いことが多いんです。一般的な女性が働くキャバクラと比べると、時給が5分の1くらい。なかなかお金が貯まらないので、本当に辛かったです。最終的には、お母さんにお金を借りて、手術しました。
――そこでの人生の学びはありましたか?
【矢神サラ】日常のコミュニケーション能力に長けた人たちばかりなので、人を楽しませることや喜ばせることなど、トーク力はすべてそこで学びました。お酒を飲むと人間関係の距離がすごく縮まることも含めて、勉強になりましたし、それがいまの礎になっています。
(文/武井保之)
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