『おむすび』タマッチ役で注目の谷藤海咲、アイドル卒業から1年で朝ドラ出演「オーディションでの手応えはゼロだったのでダメだろうと…」
母親に心配かけたくないとか、自分がちゃんとしなくちゃいけないというところは、雪の想いとつながっている部分でもあるのかなと思います。私自身ではなくても、周りに似たような経験をしている子がいたり、そういう子の相談役というか話を聞く機会も多かったりするので、私の周りでもこういう子がいたなとか、そういうものを上手く合わせていったら、雪というキャラクターが掴めるようになってきました」
――稽古場の雰囲気はいかがですか?
「みんなで一つの作品を作り上げていっている感じをすごく感じています。もちろん演出家さん、プロデューサーさんがいらっしゃる中でですが、キャストみんなで演出についてや、作品の展開について話し合う場面を設けていただいたりしていて、与えられたものをやるというよりも、一緒に作っていっている感じがある作品だなと思います」
――『デビュー』読者のような10代~20代の若い世代に、どんなふうにこの作品を楽しんでもらいたいですか?
「この舞台は“境界線”が一つのテーマになっているのですが、生きているといろんなところで線引きされて比べられたりすることってあると思います。社会に出てからもそうですが、学生ってよりそこをセンシティブに感じてしまうじゃないですか。