ドロドロ系ドラマなぜ大流行? 托卵、復讐、女性風俗…背景に多様化する電子コミックの影響
、女性風俗がテーマの『買われた男』(テレビ大阪)も話題に。さらに今秋も、高校生の不倫がテーマの『3年C組は不倫してます。』(日本テレビ系)、托卵を描く『わたしの宝物』(フジ系)、復讐モノ『愛人転生―サレ妻は死んだあとに復讐する』(MBS)と、視聴者の間でも議論が高まりそうなドロドロ系ドラマが続いている。
そもそも不倫などの愛憎劇が多かった枠と言えば、1960年代にスタートしたTBSとフジテレビの昼帯。男をたぶらかす妖婦でありながら、初恋の人を思い続ける未亡人を描いた菊池寛原作の『真珠夫人』(TBS系/1974年)が社会現象を巻き起こした。昼ドラ以外でも、『黒の斜面』(日テレ系/1971年)、山田太一原作・脚本の『岸辺のアルバム』(TBS系/1977年)。さらに1983年『金曜日の妻たちへ』(TBS系)は、「金曜の夜は妻が電話に出ない」と言われるほどのブームとなった。
1997年には『青い鳥』や『不機嫌な果実』(共にTBS系)、渡辺淳一原作『失楽園』(日テレ系)などやや昇華された形となったが、2004年『牡丹と薔薇』(フジ系)では原点回帰的な「このさかりのついたメス猫!」「アバズレ女」