ドロドロ系ドラマなぜ大流行? 托卵、復讐、女性風俗…背景に多様化する電子コミックの影響
など数多くの名(迷)言が飛び交うドロッドロ系がネタ化もしつつ大きな話題に。2014年『昼顔』(フジ系)も大ヒットし、2016年頃には『せいせいするほど愛してる』(TBS系)、『不機嫌な果実』(テレ朝系)、コント的ではあるが『黒い十人の女』(日テレ系)、『僕のヤバい妻』(フジ系)、前田敦子主演の『毒島ゆり子のせきらら日記』(TBS系)も制作されるなど、一定の周期を経て再燃している印象がある。
だが昨今の作品は、痴情のもつれだけでなく、さらにその先の托卵や復讐、女性風俗や依存症など、これまでにないパターンが登場。ドロドロ系も多様化、さらに増幅していると言っていい。
「昨今のドロドロ劇の再燃は様々なネットツールの隆盛が背景にある」と語るのは、メディア研究家の衣輪晋一氏。
「まずドロドロ系はSNSでネタにされやすく、情報が出た当初こそ批判コメントが大量投稿されてXトレンドに入ったりしますが、そうした内容が話題になることで興味を持ってしまうのが人情(笑)。逆に宣伝になり、オンエアのみならずTVerの再生回数にも直結する。再生数がテレビ視聴率とは別の指標として確立されたことも大きいと思いますね」