ドロドロ系ドラマなぜ大流行? 托卵、復讐、女性風俗…背景に多様化する電子コミックの影響
「1,935万もダウロードいただいている、『うちの夫、やばくないですか?』(コミックシーモアオリジナル作品)という作品も大人気。ヤバい夫を成敗する“スカッと系”も、今までも人気があった“溺愛系”の作品と共に高い人気が続くと思います。さらに、そうした作品が伸びていくにつれて、感情の揺り戻しとしてヒューマンドラマやラブストーリー系の作品も一緒に伸びてくるのではないかな…と思っています」(コミックシーモア担当者)
こうした電子コミックが原作となったドロドロ系ドラマがヒットすれば、さらにオリジナル脚本でも同様のドラマが増える。現在はそのさなかにあるようにも見える。ただ、「クリエイティブ側は一つのジャンルがウケると、同じジャンルに作品が偏り消費され尽くすこともあるかもしれない」と、衣輪氏は見ている。だが、これだけマンガ、とくに電子コミックが多様化の一途をたどるのであれば、次なるトレンドも意外にすぐ見つかる可能性もある。ドラマ、マンガ、電子コミック、VOD、SNS、ネット広告…さまざまなものが絡み合ってヒットが生まれている現在だけに、今後エンタメがどう進化していくか注目したい。(文:西村亨)
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