カプレーゼの拡大解釈、定期的なSNSバズも…モッツァレラチーズは家庭にいかに定着したのか?
森永乳業「クラフト フレッシュモッツァレラ」シリーズ
物価高、ワインの売上減少などの影響から、苦戦を強いられているチーズ市場。そのなかで、堅調に推移しているのがモッツァレラチーズをはじめとした料理にも活用できるチーズだ。特にモッツァレラは、家庭料理にちょい足しすることで見映えも良く、料理や食事の質を上げてくれるものとして重宝されている。元々「外食で食べる」イメージの強かったモッツァレラチーズは、家庭の食卓にいかに定着・浸透していったのか。シェアNo.1「クラフト フレッシュモッツァレラ」ブランドを持つ森永乳業の担当者に話を聞いた。
■チーズケーキ、イタ飯ブームを機に、1998年に家庭用モッツァレラチーズを発売
チーズにはプロセスチーズとナチュラルチーズがあるが、ナチュラルチーズは発酵や熟成が進むにつれて味の癖や臭いが強くなるため、苦手な人も多い。しかし、その中でもモッツァレラチーズの味はシンプルで癖がなく、ナチュラルチーズが苦手な人でも食べやすいという利点がある。いろいろな料理に使われるが、中でもトマトやバジルと合わせた「カプレーゼ」は最も王道な食べ方として知られている。
森永乳業では1933年に「森永チーズ」