【4/28公開のシネマ!】『ザ・スクエア 思いやりの聖域』ー毒とユーモアで人間の本性を暴くー【MiLuLu】
正義という名の落とし穴
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現代美術館のキュレーターであるクリスティアンは、バツイチですが2人の愛すべき娘の良き父親であり、洗練されたファッションに身を包み、高級な電気自動車を運転し、慈善活動を支援しています。
そんな彼による次の展示は「ザ・スクエア」という地面に正方形を描いただけの作品。通りかかる人たちを利他主義へと導くインスタレーションで、責任ある人間としての役割を思い出してもらおうという試みです。その中では「すべての人が公平に扱われる」という「思いやりの聖域」をテーマにした参加型のアートで、現代社会に蔓延るエゴイズムや貧富の格差に一石を投じる狙いがありました。
しかし、自分の理想通りに生きるということは時に難しく、クリスティアンは自分の携帯電話を盗んだ泥棒に対して取った愚かなリアクションによって、恥ずべき状況へと引きずり込まれていってしまいますー。