わたしの敬愛する、最高にエキセントリックなお客さまたちのストーリー。【my lovely simple life in London vol.9】
「Eccentric(エキセントリック)」という言葉がある。
私の好きな言葉の一つなんだけれども、風変わりな…とでもいったらよいのかしら。
こちらで、「彼、彼女、はエキセントリックだからね」といわれると、
「筋金入りで風変わり」という意味、でもそこには、いろんなレベルでの愛情がこもっている。
小さなサーフェスデザインスタジオをグリニッジの閑静な住宅街にオープンして、10年になろうとしている。
アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、そして母国日本にも素晴らしくエキセントリックなエージェントさんに恵まれ、仕事をさせていただいているのだけれど、
ありがたいことに ここグリニッジのローカルのお客様とのお付き合いも、とても楽しくやらせていただいている。
今日はその中でも素敵にエキセントリックなお客様のお話をしてみようと思う。
ひとりめは、クレア。
クレアは、もう随分昔からのお客様だ。
2007年に未亡人になってしまったクレアが、その数年後に私達に依頼した最初の仕事は、ご主人のキアのオフィスだったお部屋のブラインドのデザインだった。