と当時の心情を明かす。
林と桐谷の心を高ぶらせたという美術スタッフ渾身のセットだが、そこにメインキャストが集結した初日、林は「怖くなった」と意外なコメント。「この人たちの先頭に立たなくてはならないんだというプレッシャーを感じてしまって、一気に不安になってしまったんですよね。こんな自由奔放な人たちを相手にできないなって。今だから暴露しますけど、あの初日に僕、監督の前で泣いてしまったんです。プレッシャーってあんなに膨らむものなんだなって(苦笑)」。確かに、小栗旬、山田孝之といった、日本映画界をリードする俳優たちを、役柄とはいえ引っぱっていくのはかなりの大仕事。それでも「林くんはリーダーシップを発揮していた」と桐谷。
「私も林くんもかなり人見知りで、ぜんぜん会話が続かないんです(苦笑)けれど、撮影が始まってすぐ、林くんがみんなをご飯に誘ってくれて。そういう場を作ってくれたおかげで、打ち解けることができました」と明かした。
そして「世の中には金で買えないものがある」という村長の言葉をはじめ、「変な格好をしていても、村長さんや星さんは意外と良いことを言っていたりするんです(笑)。そういう言葉を聞き逃さないでほしい」