『マリウス』出演の瀧本美織「涙と笑いが詰まった人情喜劇」
「芝居に入ってくる歌は、歌うというより、セリフのように歌う、喋るように歌うという感じで、すごく難しかったです」。
初舞台ではタンゴを踊ったこともあったが、今作ではフラメンコを披露した。「体を動かすのは大好き。やったことのないジャンルでも、ダンスは好きです。楽しいなっていつも感じます」と笑顔を見せる。
ファニーは夢を追いかけるマリウスを愛し、送り出す女性。「苦渋の決断だったと思いますが、大人の女性だからできる我慢のようなものがファニーの芯の強さとして表せたらいいなと。もし自分だったらと思うと、辛いですよね。
もう一生会えないかもしれないですし。子供というプレゼントも残してくれてうれしい気持ちもありつつ、複雑ですね。みなさん、自分だったらどうするかなって思って観ていただければ。人情味あふれるお芝居なので、大阪の方に“あぁ、人ってこうだよな”って感じていただけたらうれしいですね。かっこ悪くても、それが愛だよなって。そこに感動があり、涙も笑いも詰まっています。大阪でもフランスの風を感じられる舞台だと思うので、気軽に遊びに来てほしいです。桐山さんがマリウスになったことで、また新しい大阪ならではの笑いが入るかもしれないですね。