登場人物の配役は、バレエダンサーの首藤康之が兵士を、演出の串田和美が悪魔を演じ、そして石丸は「それ以外のものが私です(笑)。語り手や王様など、多くの役をいろんな声を使い分けて表現します。歌は悪魔がラップのような曲を歌います。首藤さんは、台詞を語りもすれば、バレエも踊る。特に渡辺理恵さんとのバレエシーンは美しく、唸るほど素晴らしい」。
なかでも一番の見どころは「串田さんならではの意表を突く演出。奇想天外な物語が串田さんの世界観と相まって、独特の雰囲気を醸し出します。スピード感にあふれ、前々回の松本公演ではアッと驚くエンディングもありました。
今回も楽しみです」。オーケストラのメンバーは「聴いているだけで鳥肌が立つ」と言うヴァイオリンの郷古廉とコントラバスの谷口拓史が続投し、クラリネットのカルメン・イゾら新たな5名が初参加する。谷口とカルメンは兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)出身。ふたりのPACメンバーがいい作品を得て劇場に戻る。その劇場で3演目が続く石丸は「違う自分をお見せしたい。ストラヴィンスキーの音楽を使った串田ワールド。きっと皆さんに気に入っていただけると思います」。
『兵士の物語2018』は9月19日(水)