生瀬勝久の演出のもと、藤木直人がダメなモテ男に!?
(画像左から)生瀬勝久、藤木直人撮影:源賀津己
ケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下KERA)の戯曲を、多彩な演出家たちの手で再構築するシリーズ“KERA CROSS”。その第2弾として、太宰治の未完の遺作小説『グッド・バイ』をモチーフにした、2015年の舞台『グッドバイ』が決定した。そこで演出・出演の生瀬勝久と、主人公・田島周二役の藤木直人に話を聞いた。
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実は当初、別の作品も候補に挙がっていたというが、この『グッドバイ』を推したのが、何を隠そう生瀬本人だったという。「KERAさんの作品は何度か出演もしてるし、たくさん観ていますが、中でも一番印象深く、好きだったのが『グッドバイ』なんですよね。基本的に僕はハッピーエンドが好きですし、自分自身も『あー、楽しかった!』と言って死にたいタイプ(笑)。生きていればいろいろ辛いこともありますけれど、やっぱり観た人が、明日からまた頑張ろうって思えるような作品をやりたいと思ったんです」
物語は雑誌編集者の田島が、妻子とやり直すため、妻役に扮したキヌ子を連れて、複数の愛人たちのもとを訪ねることから始まる。田島役の藤木は、「コンプライアンス的に現代ではなかなか成り立たない人物ではありますが…(笑)」