KERAと緒川たまきによる新ユニットがついに始動!
でも今回に関しては、本人にとって若干やり難いところにも踏み込んでもらおうかなと。その方がやりがいもあると思いますし。コメディとしては、ニヤニヤ、クスクス、そしてたまにゲラゲラみたいなところを狙っていけたらと思っています」
第1回公演ということで、「幅広い人に受け止めてもらえるような、賑やかで、明るくて、観た後にハッピーな気分になれる作品に仕上げたい」とも語るKERA。その想いは、仲村トオルや水野美紀、吉岡里帆に松下洸平といった、豪華なキャスト陣からも伺うことが出来る。だがこの時期の上演で何よりも気がかりなのは、やはりコロナ問題。「台本を書くとか、その前の段階ですよね。もし台本をフルに書いて上演中止なんてことになったら、今回はちょっと立ち直れないかも……。でも中途半端なものには出来ませんし、自己暗示をかけてでも「やれる」と信じてやっていかないと。
もちろん安全第一でね。」
また現在、『ケラリーノ・サンドロヴィッチ自選戯曲集1・2』が発売中のKERA。「印刷物フェチ」を自称する彼のこだわりが詰まった2冊で、「自分の仕事が紙で残せることが個人的にすごく嬉しい」と笑みを浮かべる。旧作の戯曲を読みつつ、新作舞台の無事の開幕を、一ファンとしても切に願いたい。