2016年12月27日 03:22
読めば必ず行きたくなる!現代の美的感覚を生んだ系譜をたどる、箱根・ポーラ美術館「Modern Beauty展」
本展ではそんな価値観が大きく変化した19世紀後半~20世紀前半の約100年間の近代の “美” について、社会情勢を交えた変遷をたどることができます。
◼︎みどころ2:絵画から抜け出したトレンドファッションを実際のドレスに再現
クリノリン・スタイルやバッスル・スタイル、コルセットでのS字ライン、そしてアール・デコに至るまで、当時のドレスを実際に再現していることで、絵画では見ることのできない後ろ姿も見放題。これは2万点もの所蔵を誇る文化学園服飾博物館とのタッグで実現した奇跡とも言えるコラボレーション。絵画で着用されているドレスが実際にどんなファブリックで構成されているのかもわかるので、当時の人物画を深く理解するきっかけにも。
時代毎に展示は行われているので、第一次世界大戦後に発表されたキスリング作《ファルコネッティ嬢》ではその当時、膝上のミニ丈がいかにセンセーショナルだったかをきっとお分かりになるはずです。
また、特筆すべきは展示最終章の1950年以降のファッションを着たマネキン以外、全てマネキンの体型が特注されているものだということ。ボンッとしてたりキュキュッとしてたり……、よく見ると体のラインが違うんです……!身体のラインの再現性の高さも相まってか、時にタイタニック(1910年代)